領事情報

海外安全対策情報

海外安全対策情報(2019年第1四半期)(1月~3月)

1. 社会・治安情勢

 当地の社会・治安情勢は比較的安定しており,犯罪発生件数はほぼ横ばいに推移していますが,窃盗等の財産犯の発生は高水準を維持しており,詐欺・横領等の知能犯罪や性犯罪の発生は増加傾向にあります。また近年,海外から国内に密輸された違法薬物による薬物犯罪の発生が増加していることから,その治安情勢につき,引き続き注視していく必要があります。
 2016年2月にダブリン市内北部のリージェンシーホテルで発生した銃撃事件以降,今年に入ってからも依然ダブリン市内及びダブリン近郊の地域でギャング団抗争による銃撃事件が発生しており,警察当局では,自動小銃を携行した銃器対策部隊(Dublin Armed Support Unit)によるパトロールや車両検問の実施等,ダブリン市内における警戒活動を強化しています。
 また,本年1月に発生した北アイルランドでの車両爆発事件を皮切りに,3月はアイルランドから英国の主要空港及び駅に郵便物爆弾が郵送される等しており,同爆発事件に関し犯行声明を出している新IRA等の団体による活動が懸念されます。
 他に,政府の政策に反対する等の抗議デモについても時折実施されていますが,いずれも平和裡に行われています。
 アイルランド国内においてアルカイダやISILのようなイスラム過激派組織は確認されておらず,国内におけるテロ攻撃に関する脅威度は依然として低いままですが,インターネット等を介して過激派の思想に感化され,過激派と同じようなテロ攻撃を引き起こすホームグローン型や,過激派組織に属さずこれらの行動を個人行動で起こすローンウルフ型テロリストの存在は,アイルランド治安上の潜在的な脅威となっています。
 
2. 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
(1)アイルランド中央統計局による2018年年内の犯罪統計によると,犯罪発生総件数は,214,374件で前年比0.3%の増加となっています。昨年と比べ,屋内強盗,侵入窃盗,すり・ひったくりなどの財産犯は総じて減少傾向を示しているものの,屋外強盗,強制性交等の性犯罪,薬物犯罪,詐欺・横領等の知能犯罪等は増加傾向を示しています。

ア.ダブリン市街地の人通りの多い場所において,高額のスマートフォンを狙ったすり・置き引き・ひったくりが多く発生していることから,特に繁華街では所持品に十分注意してください。

イ.また,キャッシュカード等のスキミング犯罪も発生していることから,警察では,カードを使用して暗証番号を入力する際,周囲に注意を払い,片方の手で入力している手を覆うようにして行うよう呼びかけています。

ウ.例年アイルランドでは,旅行等で家を空けることが多くなる年末年始に侵入窃盗被害が増える傾向にありますが,年末年始のみならず一般的な防犯対策として,警察では以下の侵入窃盗対策を呼びかけています。
  〇長期不在の際は,タイマーを利用して照明を一定時間点灯させる等在宅を装う。
  〇鍵を玄関や窓の近く等外から見える場所に保管しない。
  〇在宅時でもアラームシステムを作動させておく。
  〇郵便局で提供している「Mailminder」サービスを利用し,長期不在時に郵便物の配達を停止する。
  〇自宅に多額の現金を保管しない。

(2) 犯罪種別内訳(出典:アイルランド中央統計局)
 2018年犯罪発生件数(対2017年比)
  殺人          46件(4.2%減)
  屋内強盗        934件(1.2%減)
  屋外強盗        1,614件(15.6%増)
  強制性交        782件(21.4%増)
  監禁・誘拐         99件(1.0%増)
  暴行・傷害     17,238件(4.1%増)
  侵入窃盗       16,380件(11.5%減)
  自動車盗      4,737件(3.1%増)
  すり・ひったくり    4,548件(7.9%減)
  薬物犯罪     18,390件(9.5%増)
 
(3) 邦人被害事案
 今期,邦人被害の報告はありません。
     
3. テロ事件発生状況
 
アイルランド国内におけるテロ事件の発生はありません。
 
4. 誘拐・脅迫事件発生状況
 
今期,邦人被害の報告はありません。
 
5. 日本企業の安全に関する諸問題
 
日本企業の安全に対する具体的脅威の存在は依然確認されていません。
以 上


ホーム | 法的事項 | アクセシビリティについて | プライバシーポリシー | トップ