領事情報

2021/8/30

海外安全対策情報

海外安全対策情報(2021年4~6月)
 
1 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
(1)犯罪情勢の概要
2020年の犯罪統計によると、総件数は188,061件でした。街頭犯罪や窃盗等多くの犯罪の件数は減少し、全体的には前年比16.5%減となりましたが、薬物犯罪やその関連犯罪は増加しました。また、詐欺については、総件数が減少した反面、携帯電話やインターネットを利用した特殊詐欺事件は増加しました。
報道等によれば、犯罪件数減少の背景には、コロナウイルス感染症による行動制限があると見られています。 
    2020年犯罪件数(対2019年比)(出典:アイルランド中央統計局)
殺人                      38件(増減なし)
屋内強盗                680件(25.2%減)
屋外強盗                1,201件(22.9%減)
放火                      1,386件(12.7%減)
強制性交                767件(6.7%減)
強制わいせつ          1,560件(13.0%減)
監禁・誘拐             114件(8.6%増)
暴行・傷害             15,691件(16.7%減)
脅迫・恐喝             3,183件(8.7%増)
侵入窃盗                10,336件(36.0%減)
自動車盗                3,781件(20.5%減)
すり・ひったくり    1,787件(58.5%減)
万引き                   19,568件(20.8%減)
詐欺・横領・背任    7,818 件(1.9%減)
薬物犯罪                23,285件(8.8%増)
銃器所持                230件(11.7%増)
銃器使用                87件(9.4%減)

(注:当館が主な犯罪種別を抜粋するとともに、対前年比を算出。)
 
(2)特殊詐欺の典型的な手口
・社会保護省(Department of Social Protection)や警察をかたった詐欺犯からの電話がかかってくるか、テキストメッセージが送られてくる。
電話に出ると「あなたのPPSナンバーが資金洗浄や薬物売買に悪用された。1のボタンを押して下さい。」等の音声案内が流れる。これに従うと詐欺犯が出て、「犯罪に使われた車の中からあなたのDNAが検出され、あなたに容疑がかかっている」、「押収された薬物からあなたのDNAが採取されたため、逮捕状が発付された」、「あなたに高額な罰則金が発生した。逮捕回避には支払いが必要である」等、虚偽の説明を行い、本人確認のためとして、PPSナンバーや口座情報等を詐取し、詐欺犯の口座への振込を誘導する。電話を切ろうとすると、「既に捜査を開始しており、この通話を録音しているので、電話を切れば違法行為となり、高額な罰金が課される」と脅す。
携帯電話等に表示される電話番号が、実在する警察署の電話番号に酷似する等、偽装は巧妙である。
・詐欺犯が、ゴルフ場やスポーツクラブの職員をかたり、電話や電子メールにて、振込口座の変更を通知し、詐欺犯の口座への振込を誘導する。
 
2 テロ事件発生状況
確認されていません。
 
3 邦人被害事案の発生状況
これまでの海外安全対策情報にてお知らせしたとおり、2020年には、邦人に対する傷害、強盗未遂、恐喝未遂及び新型コロナウイルス感染症に関連した誹謗中傷やいわれのない差別的な扱い(いわゆる風評被害)が数件発生しました。本年は、邦人に特殊詐欺の電話等がかかってくる事例(上記1(2)参照)が、数件報告されています。
邦人に対する誘拐・脅迫事件の発生は確認されていません。
 
4 日本企業関連
日本企業の安全に関する具体的脅威の存在は確認されていません。
以 上