領事情報

2022/3/2

安全の手引き

安全の手引き
 
● はじめに
アイルランドにおいては、繁華街や観光スポットを中心とした窃盗犯罪や粗暴事案、住宅地においても家宅侵入等が日本より高い水準で発生しているほか、ダブリン市内及び近郊では、ギャング団同士の抗争とみられる銃撃・殺人事件や、不良少年グループによるアジア人に対する傷害事件が発生しています。2018年1月には、ダンドーク市の路上において、同市に住む邦人男性が刺殺される事件が発生しています。
欧州においては、様々なテロ事件が発生し、多数の犠牲者が出ています。
これらの事件の被害に遭ったり、巻き添えになったりしないよう十分注意して下さい。 
こうした治安事情も踏まえ、「安全の手引き」を改訂しましたので、参考にして下さい。また、当館は在留届を提出された皆様に海外安全情報を電子メールにて随時送信しています。
各人が防犯意識を持ち、対策を講じることが重要です。
 
● 防犯の手引き

I 防犯の基本的な心構え
1 自分と家族の安全は自分たち自身で守る、ターゲットにならないようにするとの心構えを持ち、万一の場合に常に備えながらも、行動は冷静に。
2 単身赴任や家族帯同にかかわらず、着任当座のホテル選びやその後の住宅選びは安全性の観点も検討する。
3 行動の三原則
(1)目立たない
(2)行動をパターン化しない(路上強盗や誘拐対策)
(3)用心を怠らない
4 現地社会に早く溶け込むよう努め、近隣住人と情報交換する。
5 新聞、テレビ、当館ホームページ等により常に最新の治安情報を確認する。
 
II 犯罪発生状況(出典:アイルランド中央統計局)
1 アイルランドにおける2020年の犯罪総件数は18万8,061件(前年比16.5%減)。事案別では、強盗、侵入窃盗をはじめとする多くの財産犯は減少し、当地ギャング団の関連する監禁・誘拐、脅迫・恐喝、薬物・銃器犯罪は増加した。また、インターネットや携帯電話を使用した特殊詐欺は増加した。
 主な犯罪の種類と発生件数は次のとおり(カッコ内は対前年比)。
(1) 殺人:38件(増減なし)
(2) 屋内強盗:680件(25.2%減)
(3) 屋外強盗:1,201件(22.9%減)
(4) 強制性交:767件(6.7%減)
(5) 放火:1,386件(12.7%減)
(6) 強制わいせつ:1,560(13%減)
(7) 監禁・誘拐:114件(8.6%増)
(8) 暴行・傷害:15,691件(16.7%減)
(9) 脅迫・恐喝:3,183件(8.7%増)
(10) 侵入窃盗:10,336件(36%減)
(11) 自動車盗:3,781件(20.5%減)
(12) スリ・ひったくり:1,7878件(58.5%減)
(13) 万引き:19,568件(20.8%減)
(14) 車上狙い・自転車盗・その他窃盗:26,338件(23.6%減)
(15) 詐欺・横領・背任:7,818件(1.9%減)
(16) 薬物犯罪:23,285件(8.8%増)
(17) 銃器所持:230件(11.7%増)
(18) 銃器使用:87件(9.4%減)

III 防犯のための具体的な注意事項
1 住居 
侵入窃盗犯は、下調べをした上で犯行に及ぶとされる。狙われやすいのは、一戸建て、アパートの地上階及び最上階、侵入警報装置が無い家、留守の多い家、高齢者のみが居住する家、来客の少ない家、夏休みやクリスマス等の時期に長期不在の家等であり、人目につきにくい裏庭の窓や裏口の扉の鍵を破壊して侵入するケースが一般的である。
(1)以下のような地域や物件は治安上の問題があるので避けた方が良い。
○ ゴミの散乱、落書きが見られる。
○ 店舗に鉄格子が設置されている。
○ 大人や青少年がたむろしている。
○ 庭の手入れが悪い家が多い。
○ 表通りから見えない、家の入口や周囲が樹木に覆われて死角が多い。
○ 夜間、家や周辺の照明が十分でない。
○ 家賃等が相場よりもかなり安い。

(2)以下の点において問題のない地域や物件であることを確認する。
○ 不動産業者の信頼性
○ 物件やその周辺で犯罪が発生していないこと
○ 警報装置の設置、警備員の配備
○ 玄関・駐車場の管理
○ 来訪者の確認手段(インターホン、玄関扉ののぞき穴等)
○ 郵便受けの施錠の有無

(3)入居後の注意点は次のとおり。
○ 鍵・施錠
・可能であれば、玄関ドアや各部屋の鍵を交換する。
・確実に施錠する。オートロックの玄関ドアであっても、必ず内側からも施錠する。
・警備会社と契約し、アラーム等の機械警備を実施する。
○ 住居への出入りの際の対策
・エレベーター乗降時は、周囲に不審者がいないか注意する。
・夜間、一定時間ごとに点灯するタイマー機能付き照明器具を道路に面した部屋に設置する(又は部屋の照明をつけたまま外出する)。
○ 避難部屋
・緊急時に避難する部屋を決めておき(ドアが厚い主寝室など)、固定電話の子機を設置し、いざという場合は、部屋に閉じこもり警察に通報して救助を待つ。
○ 来訪者等
・ドアスコープ等から確認する。IDや社員証の提示を求める。
・予期していない来訪者に対し、むやみにドアを開けない。
○ 緊急時の連絡先リストを備えておく。
○ 隣人やアパートのガードマンと良好な関係を築き、留守にするときは一声かける等、防犯に協力しあう。
○ 自宅周辺で辺りを窺う不審な人物や低速度で巡回する車両に注意を払う。見かけた場合はよく用心して、状況により警察に通報する。
○ 郵便物が窃盗され、個人情報がカード詐欺などの犯罪に悪用されることのないよう、郵便受けを施錠する、郵便物送付先を勤務先に指定するなどの予防措置を講じる。
○ 貴重品や高価な電化製品が外から見えないようにする。

2 外出時
(1)全般
○ 目立たないこと(派手な服装、目立つ行動、ブランドもののバッグ、最新型の携帯電話、高価な自動車は犯罪者の標的となる)。
○ 携帯電話と緊急連絡先電話番号を常時身につけておく。

(2)通勤・通学路、外出のルート
○ 安全なルートを常に選択し、変更する(予測可能な行動パターンの回避)。

(3)自動車に関する注意事項
 ア 車上狙い対策
 路上駐車のほか、観光地、ショッピングモールやホテル等の駐車場でも発生している。渋滞や信号待ちで停車中にドアを開けられ、又は窓ガラスを割られ、一瞬の隙にバッグ等を盗まれる事案も発生している。
  ○ 短時間の駐車でも、必ずロックし、外から見える所にバッグ、財布、携帯電話など貴重品等を放置しない。
  ○ 荷物を車内やトランクに入れるところを見られないようにする。(見られているという意識を持つ。)
  ○ ドライブレコーダーを取り付ける。

イ 自動車盗難対策
 不良少年らが車両を盗み、暴走行為で壊し、放置、又は焼棄する事案や、犯罪組織が、逃走車両とするために窃取する事案が発生している。信号で停車中に追突され、降車したところで車を強奪されるケースもある。
 ○ 自動車用盗難警報装置(アラーム)を設置する。
 ○ ハンドルとブレーキペダルを固定する器具又はギヤとサイドブレーキを固定する器具も設置した方がより安全。
 ○ 駐車は、安全かつ夜間は明るい場所にする。路上駐車は、できるだけ避ける。
 ○ 乗・下車時、周囲に不審な人物がいないか注意する。
 ○ 盗難をカバーする保険に加入する。
 ○ 空き巣犯が、家屋内で鍵を捜し出して、車を盗む犯行のケースもあるので、鍵の保管に注意する。

ウ 運転中の注意事項
○ 乗・下車前に周囲に不審者がいないか確認。
○ ドアに不審なワイヤー、物体等付着していないか確認。
○ 周囲や前後の状況に注意する(自分で運転していない場合も同じ)。
○ つけられていると感じたら、警察署や人通りの多い場所に避難する。
○ 運転中もドアを常に施錠し、窓は開けない。
○ 普段通行する道路上で、緊急時に逃げ込める場所をあらかじめ把握しておく。

(4)スリ・ひったくり・置き引き・路上強盗
ア 主な発生場所・時間帯
○ ダブリンの中心的な繁華街であるオコンネル通りやグラフトン通り及びその周辺、テンプルバー地区などの表通り、裏通り。
○ ホテル、空港、ショッピングモール、レストラン、パブ、バス、電車内等。
○ ギネス・ストアハウスなどの入場料を要する施設等。
○ 昼夜を問わず発生している。特に夜間は、絶対安全と言える場所はない。

イ 主な手口
○ 徒歩、自転車又は車両で後ろから近づき、追い越しざまにバッグ・携帯電話・スマートフォン等をひったくる。
○ 一人が声をかけるなどして注意を引きつけている間に仲間がバッグや財布等を窃取する。
○ レストラン等で離席した際にテーブルの上に置いた貴重品や椅子に置いた上着やバッグ等を持ち去る。
○ ホテル、空港等での手続中に足下のバッグ等を持ち去る。

ウ 対策
○ 日中でも決して油断せず、周囲の状況に注意する。
○ 不良グループ等不審な人物を認めた際は、距離を置き、目を合わせず、速やかに立ち去る。
○ 尾行、不審電話等の不審な兆候があれば、近くのレストラン等、一定の安全が確保できる場所に入る。
○ 貴重品を見せない。(スリ等は、人が財布等の貴重品をどこにしまうか確認して窃取の機会をうかがっている。)
○ ATMは屋内のものを、日中、周囲に人(不審者)がいないこと、ATMに不審な点はないかを確認の上、使用する。
○ バイク等によるひったくり防止のため、歩道では、車道際から離れた壁側を歩行し、壁側の手でバッグを持つ。
○ ひったくりに遭った際、バッグを手放すこと。そうしないと、転倒し怪我をするおそれがある。
○ リュックは前に抱える。
○ 現金、カード等は二つ以上の財布に分散する。必要な額、使用するカードのみ所持する。
○ 地図やガイドブックを見せない。(旅行者とみなされ、狙われる。)
○ 目に付く場所で携帯電話やスマートフォンを使用しない。やむを得ず使用する際は、周囲を警戒する。
○ 歩行中イヤフォン等を使用しない。(警戒がおろそかになる。)
○ 下記のように声をかけられ、注意を引きつけられている隙に、声をかけてきた者の仲間がバッグや財布等を窃取するケースがあるので、知らない人間を相手にせず、荷物を手に抱えて速やかに立ち去る。
 ・ 服が汚れていると声をかけてくる。
 ・ アイスクリーム等を持った相手がぶつかってきて、服を汚す。
 ・ 地図を広げて、現在地や目的地を聞いてくる。
 ・ 路上にコインをばらまいたり、瓶を落として割ったりして、注意を引きつける。
○ レストラン等では、テーブルや椅子に貴重品及びこれらの入った上着やバッグ等を置いたまま離席しない。離席は交替で。
○ ホテル、空港等での手続中は、荷物の警戒を怠らない。
○ 帰宅が遅くなる場合は、家族・知人に迎えに来てもらうか、公共交通機関を利用する。
○ タクシーは、流しの利用は避け、信頼できる業者のタクシーを電話やアプリで手配する。深夜の単独乗車は避ける。

エ 被害に遭った場合
○ 安全を第一に考え、抵抗したり、大声を出したり、犯人を追いかけたりせず、躊躇せずに金品を渡す。
○ 速やかに警察に通報する。警察、救急車とも999又は112。
○ 負傷した場合は何よりもまず落ち着いて、怪我の応急処置、救護の要請を行う。

オ ニセ警官による(職務質問を装った)窃盗
○ 職務質問を受けた場合は、相手の身分証やID等をしっかり確認した上、警察(999または112)に連絡して、本物の警察官であることを確認する。

3 インターネットや携帯を利用した特殊詐欺
(1)主な手口
○ メールやSNSのダイレクトメッセージなどで、以下のような儲け話や取引等を持ちかけ、お金を振り込ませて、だまし取る。
 ・マネーロンダリング(資金洗浄)型
 政府・軍・公社の秘密資金や富豪の遺産を海外に送金するため口座を借り受けたく、謝礼を支払うと約束するが、その前に現地官憲へ賄賂を支払う必要があるとして、お金を送金させる。
  ・インボイス、リダイレクト詐欺
  企業の取引先との取引情報やメール情報等を何らかの方法で入手し、決算の時期にあわせて、企業に対して、相手取引先を装い、代金の振り込み支払い先口座が変わったと伝え、犯人の用意した別の口座に入金させ、多額の代金をだまし取る。
  ・偽サイト誘導型
  大手銀行、携帯電話会社、配達業者などを装い、当該口座や取引等に問題が発生したなどという内容のメールやテキストメッセージを相手に送りつけ、すぐに処理の手続きをするよう促し、添付された偽サイトへのリンクから個人情報、口座情報、クレジットカード番号、暗証番号等を入力するように仕向ける。そこで入力された情報を悪用し、お金を引き出す等する。中には、精巧に作られた偽サイトもあり、一見して、本物のサイトと同じように見えるため、注意が必要。
・国際ロマンス詐欺
フェイスブックなどのSNSを利用して、米国軍人や医師等に成りすまし、知り合った海外の相手を言葉巧みにだまして、恋人や結婚相手になったかのように振る舞い、金銭を送金させる。
○ 犯人は、直接の面談を避ける。
○ 相手を信用させるため、偽造旅券等の身分証明書を添付ファイルで示す。
 ・架電による特殊詐欺
社会保護省(Department of Social Protection)や警察を名乗り、あなたの個人情報が漏洩しているため、捜査に協力してもらいたい等と申し向け、PPSナンバーや口座情報等を聴取し、オンラインで口座にアクセスし、金銭を犯人の口座に移す。
その他にも、「犯罪に使われた車の中からあなたのDNAが検出され、あなたに容疑がかかっている」、「押収された薬物からあなたのDNAが採取されたため、逮捕状が発付された」、「あなたに高額な罰則金が発生した。逮捕回避には支払いが必要である」等の捜査名目で個人情報や口座情報、暗証番号などを聞き出す。
また、電話を切ろうとすると、「既に捜査を開始しており、この通話を録音しているので、電話を切れば違法行為となり、高額な罰金が課される」等と虚偽の申し立てで脅し、通話を継続させ、個人情報を聞き出す。
※犯人の中には、実在する警察署の電話番号に酷似した番号を使用したり、着信表示が、警察署の実際の番号や警察署などと画面に表示されるように細工したりしている場合がある。


(2)対策
○ 「自分は大丈夫。絶対に騙されない」という過信はしない。
○ うまい儲け話を信用しない。
○ 送金する前に周囲に相談し、同様の手口での被害情報がないかなど、よく確認する。
○ 心当たりのないテキストメッセージやメールには返信しない。また、身に覚えがあっても、そのメール等に記載されたURLリンクをクリックすることなく、事前から自分で把握している相手先の電話番号や公式ホームページに記載されている相手連絡先、メールアドレス等に連絡をして、しっかり事実確認をする。
○ 犯人が時間がない等と何かしらの理由をつけてすぐ振込むように焦らせてきても、慌てず冷静に行動する。
 
4 薬物・銃器犯罪
(1)傾向
 ○ 大麻、コカイン、ヘロインの使用は、深刻な社会問題の一つ。
 ○ 警察が警戒・取締りを強化しているが、薬物・銃器取引に関連するギャング・グループの密売人同士の抗争が依然頻繁に発生している。
(2)対策
 ○ 薬物には絶対に手を出さない。
 ○ 見知らぬ人から荷物を預からない。荷物運搬の依頼は断る。(知らないうちに薬物を運搬し、逮捕されるケースがある。)

※防犯情報については、以下のGARDA SIOCHANA(アイルランド国家警察)の防犯情報のウェブサイトもご参照ください。
https://www.garda.ie/en/crime-prevention/crime-prevention/


5 交通事情
(1)運転免許証
・ 日本の運転免許証所持者が、アイルランド滞在中に自動車を運転する場合、日本で国際運転免許証を取得する必要がある。
・ 入国後に日本の運転免許証からアイルランドの免許証に切り替える場合は、在アイルランド日本国大使館において日本の運転免許証の抜粋翻訳証明の発給を受けたのち、国家運転免許サービス(NDLS)に申請する。切り替え手続きの詳細は、以下のサイト参照。(切替対象者:アイルランドに1年以上滞在(予定)の方)
https://www.ndls.ie/
(2)交通ルール
・ 日本と同じ左側通行。
・ 住宅街はT字路や行き止まりの道路が多いが、標識は比較的整備されている。
・ 信号のない交差点では右側からの車両が優先(YIELDの標識)。
・ 郊外の交差点はラウンドアバウトと呼ばれるロータリー式が多い。
・ シートベルト着用は乗車するすべての者に義務づけられている。12歳未満の者を助手席に乗車させることは禁止。
・ 踏切での一時停止は、標識のない場所においては不要。一時停止すると追突される原因にもなるので注意。
・ 速度違反や飲酒運転の取り締まりは、近年、強化されている。
・ 標識の表示位置が日本より低く、信号機の直進表示は緑矢印灯だけの場合もある。
・ 工事や故障・停電などのために信号が点灯していないこともある。
・ 片側2車線以上の道路ではバス専用レーンが設定されていることが多く、標識に示された時間帯では一般車両はバス専用レーンを通行できない。
(3)運転マナー
・ 幹線道路でも、横断歩道のない場所を平気で横断する歩行者が通勤時間帯を中心に多く見られるので、注意。
・ 自転車通勤者に注意。
・ 国内で購入した自動車は、日本と同じ右ハンドルであるが、ウィンカーレバーは左側、ワイパーレバーは右側であり、日本とは逆。
(4)交通事故
直ちに警察(負傷者がある時は救急車も。電話999又は112)を呼んでもらい、警察・救急車が来るまでの間に目撃者を確保する。実況見分をしてもらい、後に事故を証明できるようにしておくと共に、事故の相手側の氏名、住所、電話番号、車種、登録番号、保険会社名を控えておく。
 
6 テロ・誘拐対策
海外安全ホームページの「テロ・誘拐情勢」ご参照。
アドレス https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_151.html
 
7 緊急時の連絡先
(1) 警察・消防・救急  999 または 112
(2) 在アイルランド日本国大使館
   休館日は当館ホームページ参照。
   当館ホームページ https://www.ie.emb-japan.go.jp/itpr_ja/taishikan.html
   代表電話     +353-(0)1-202-8300
   代表FAX       +353-(0)1-283-8726
   領事班E-mail   consular@ir.mofa.go.jp
※緊急を要する場合は、夜間や土・日などの閉館時間であっても、代表電話におかけいただければ、転送される仕組みになっている。
(3) 外国人犯罪被害者向け支援サービス(アイルランド国家警察委託組織)
  Irish Tourist Assistance Service (ITAS)
  (ただし、日本語での対応はありません。)
  電話 +353-(0)1-666-9354
  E-mail  info@itas.ie
  ウェブサイト http://www.itas.ie
 
 緊急事態対処マニュアル
1 平素の準備と心構え
(1)家族間・友人間・勤務先等との連絡方法、連絡網を日頃から準備する。携帯電話は充電しておく。
(2)アイルランドでは、緊急避難場所の指定はない。家族等と緊急時の集合場所を決めておく。
(3)非常用の食料・水・医薬品などを準備する(最低3日分)。
(4)旅券・現金はいざという時にすぐ持ち出せるようにする。
(5)自動車は定期的に整備し、燃料を補充する。
2 緊急時の行動
(1)本人、家族、同僚を含め、在留邦人の生命、身体、財産に危害が及んだ場合、又は、その恐れがあるときは、警察に通報するとともに、日本国大使館に一報する。
(2)政府や警察当局の発表や信頼が置ける報道機関からの情報収集を心掛ける。平静を保ち、噂話やデマに惑わされないようにする。
(3)緊急事態の蓋然性が高まった場合、基本的には外出を控え、当局の指示に従うとともに、これから取るべき行動に備える。
(4)国外退避しなければならない状況が発生した場合は、各人の判断でとりあえず航空券の予約を入れること。また、空路による退避が困難な場合は船の予約も選択肢となり得る。
3 緊急事態に備えてのチェック・リスト
(1) 旅券
 ア 旅券については、6か月以上の残存有効期間があることを常に確認しておく。
 イ 旅券の最終頁の「緊急連絡先」は漏れなく記載する。
 ウ 旅券と併せ、IDカードはいつでも持ち出せる状態にしておく。なお、出国や再入国の許可を常に有効な状態としておくことが必要。
(2) 現金、携帯電話、銀行カード、クレジット・カード、貴金属、保険証書、有価証券等
 緊急時にすぐ持ち出せるよう保管しておく。
ただし、10,000ユーロ相当以上の現金・小切手類のEU圏内への持ち込み及び持ち出しには、税関申告が必要。
(3) 携行品の準備
 次の携行品をすぐ持ち出せるようにしておく。重量等については、携行や飛行機に預けることも念頭に置く。
 ア 衣類・着替え(長袖・長ズボンが賢明。行動に便利で、殊更人目を引くような華美でないものが望ましい。
 イ 履き物(行動に便利で靴底の厚い頑丈なもの)
 ウ 洗面用具
 エ 非常用食料、ミネラルウォーター等
 オ 医薬品
 常備薬、常用薬(必要に応じて医師の薬剤証明書(英文)も用意)、救急キット(外傷薬、消毒薬、衛生綿、包帯、絆創膏など)、マスク等。
 カ スマートフォン,携帯ラジオ等
 インターネットやNHK国際放送を通じ、外務省・日本国大使館が安全情報を伝達する場合がある。
 キ その他
 懐中電灯、予備の強力バッテリー、ライター、ローソク、マッチ、ナイフ、缶切り、栓抜き、使い捨て食器、割り箸、固形燃料、簡単な炊事用具、可能ならヘルメット、防災頭巾(応急的に椅子に敷くクッションでも可)等。
4 在留届の提出
(1) 外務省ホームページ(ORRnet:https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )から提出。来館、郵送、FAX、E-mailなどで在アイルランド日本国大使館に提出することも可。提出は、旅券法第16条で義務付けづけられている。
(2) 在留届の提出により、緊急時にはメールによる通知や迅速な援護が受けられる。提出されていないと安否確認や留守宅への連絡が困難になる。
(3) 在留届は、提出者のプライバシーを守るため、公表されない。また、管理は厳重に行われる。
(4) 提出を要する方
 アイルランドに3か月以上滞在される方
(5) ご帰国または転居の際の届出
 アイルランド国内での転居、帰国(第三国への出国を含む)、家族の呼び寄せ、出産、所属先・職場の変更など、記載事項に変更があった場合は、帰国・転出届や変更届の提出が必要。在留届の提出をオンラインで行った場合に限り、帰国・転出届や変更届の提出もオンラインで可能。また、来館、郵送、FAX、E-mailなどで在アイルランド日本国大使館に届け出ることもできる。