大使レター「東京出張とセント・パトリックス・デー」(3月号)
令和8年3月31日
日本大使館から見た虹(令和8年3月撮影)
ダブリン市内の桜(令和8年3月撮影)
拝啓
読者のみなさまは、いかがお過ごしでしょうか。3月のアイルランドは、水仙、クロッカスが顔を出し、追いかけるように木蓮、桜が咲き誇る、春到来の日々です。とはいえ、雹や雨も降る気まぐれな天気のおかげで、しばしば虹も現れます。また、今月、アイルランドは、ラグビー6か国対抗戦では、初戦でフランスに大敗を喫するも挽回し2位となるも、サッカー・ワールドカップ予選では、チェコに惜敗し本戦出場を逃すという悲喜交々の月となりました。
読者のみなさまは、いかがお過ごしでしょうか。3月のアイルランドは、水仙、クロッカスが顔を出し、追いかけるように木蓮、桜が咲き誇る、春到来の日々です。とはいえ、雹や雨も降る気まぐれな天気のおかげで、しばしば虹も現れます。また、今月、アイルランドは、ラグビー6か国対抗戦では、初戦でフランスに大敗を喫するも挽回し2位となるも、サッカー・ワールドカップ予選では、チェコに惜敗し本戦出場を逃すという悲喜交々の月となりました。
表参道のセント・パトリックス・デー・パレード(令和8年3月撮影)
横浜のセント・パトリックス・デー・パレード(令和8年3月撮影)
さて、私は、今月後半の約1週間、年1回の欧州各国駐在の日本大使の会議に出席のため、東京に出張しました。同時期にセント・パトリックス・デー(注:アイルランドにキリスト教を伝えたセント・パトリックの命日の3月17日。アイルランドでは各地でパレードが行われ、閣僚は手分けして世界各国でのお祝いに参加)外交の一環で訪日したショーン・キャニー運輸担当国務大臣一行にお供して、横浜、表参道でのセント・パトリックス・デー・パレードに参加し、また、佐々木紀・国土交通副大臣との会談に同席しました。
横浜と表参道のパレードは、どちらも地元の有志の方々が中心に盛り上げ、そこに日本国内の各地からの参加者も一緒になってお祭りを創っていくところが似ているように思いました。また、日本で活躍する多くのアイルランドの方々とお会いしました。1年に1度、様々な人生を生きてきた人々が交差することで生じる、独特の熱気に包まれた場。461年3月17日にセント・パトリックが帰天してから1500年以上が経った今でも、世界各地でこの行事が行われていることに畏敬の念を抱きます。来年は、アイルランドでセント・パトリックス・デーを迎えることができれば幸いです。
横浜と表参道のパレードは、どちらも地元の有志の方々が中心に盛り上げ、そこに日本国内の各地からの参加者も一緒になってお祭りを創っていくところが似ているように思いました。また、日本で活躍する多くのアイルランドの方々とお会いしました。1年に1度、様々な人生を生きてきた人々が交差することで生じる、独特の熱気に包まれた場。461年3月17日にセント・パトリックが帰天してから1500年以上が経った今でも、世界各地でこの行事が行われていることに畏敬の念を抱きます。来年は、アイルランドでセント・パトリックス・デーを迎えることができれば幸いです。
佐々木国土交通省副大臣(右)、キャニー・アイルランド運輸国務大臣(左)(令和8年3月撮影)
キャニー国務大臣と佐々木副大臣との会談は、友好的な雰囲気の中で両国間の運輸分野での協力について、建設的な意見交換が行われました。両国ビジネス界から要望がある直行便の開設、また、自動運転などについて取り上げられました。日本との会談を重視するアイルランド運輸省からはケン・スプラット次官(事務方トップ)が同行しました。在アイルランド日本国大使館としても、会談で議論された内容を丁寧にフォローしていきます。
外務省にて、欧州大使会議の合間に土屋善弘・在日アイルランド商工会議所副会頭(右)と宮川学駐アイルランド大使(左)(令和8年3月撮影)
3月18日及び19日、欧州大使会議が開催されました。17日にセント・パトリック外交で訪米したマーティン・アイルランド首相がトランプ大統領と会談し、19日に高市総理大臣が同大統領と会談を行ったタイミングと重なる時期でもあり、大使会議では、現下の厳しい国際情勢の下、欧州・大西洋とインド太平洋の安全保障は不可分であり、日本と欧州の関係強化が一層重要であるとの問題意識の下、有意義な議論が行われました。
ダブリン市内の夜明け(令和8年3月撮影)
アイルランドは、中立政策を堅持しながら、EUの一員としてウクライナ支援、対ロシア制裁を進め、中東情勢についても緊張緩和に向け、旗幟鮮明な外交を展開しており、7月1日からEU議長国として、ウクライナのEU加盟プロセスを後押しし、EUの競争力強化など経済面でも前進を図ることを目指します。議長国は半年のローテーションですので、全く新たなことを成し遂げることは難しいにせよ、議長国独自の色を出していくことは可能です。昨年12月のゼレンスキー・ウクライナ大統領のアイルランド訪問、今年1月のマーティン首相の訪中、マッケンティー外務・貿易兼国防大臣の中東訪問、3月の首相訪米、スターマー英国首相のアイルランド訪問などの外交日程を見ても、来るべきEU議長国としての準備を着々と進めていることが見てとれます。
日本は、1月の茂木外務大臣の中東訪問、スターマー英国首相の訪日、2月のミュンヘン安全保障会議開催時のG7外相会合、米独との外相会談、NATO事務総長との会談、3月の総理訪米、G7首脳オンライン会議 、フランスでのG7外相会合、マクロン仏大統領訪日(本31日から)など、同志国との連携を着実に深めながら、法の支配に基づいた国際社会の平和と安定に向けた外交を進めています。こうした中、7月に向けて、日本がアイルランドを通じてEUとの関係強化を図る機会が到来しているとも言えます。
先週末、夏時間が始まりました。外の空気はまだ冷たく感じられますが、人々の表情は日増しに明るくなります。明日から4月。来月もアイルランドのどこかで、またはこのページでお会いできることを楽しみに。ご自愛のほどお祈り申し上げます。
日本は、1月の茂木外務大臣の中東訪問、スターマー英国首相の訪日、2月のミュンヘン安全保障会議開催時のG7外相会合、米独との外相会談、NATO事務総長との会談、3月の総理訪米、G7首脳オンライン会議 、フランスでのG7外相会合、マクロン仏大統領訪日(本31日から)など、同志国との連携を着実に深めながら、法の支配に基づいた国際社会の平和と安定に向けた外交を進めています。こうした中、7月に向けて、日本がアイルランドを通じてEUとの関係強化を図る機会が到来しているとも言えます。
先週末、夏時間が始まりました。外の空気はまだ冷たく感じられますが、人々の表情は日増しに明るくなります。明日から4月。来月もアイルランドのどこかで、またはこのページでお会いできることを楽しみに。ご自愛のほどお祈り申し上げます。
敬具
駐アイルランド日本大使
宮川 学
宮川 学