二国間関係
日本アイルランド外交関係樹立50周年記念
共同文書の発表
2007年は,日本とアイルランドが外交関係を樹立して50周年という記念すべき年に当たります。この50周年を迎えるに当たり,平成18年12月14日,日本の麻生太郎外務大臣及びアイルランドのダーモット・アハーン外務大臣が署名した共同文書が発表されました。共同文書では,記念すべき2007年を契機として両国が二国間の政治,経済,文化面での関係強化及び様々な交流等を通じて相互理解を一層深めていくことが謳われています。当館では,アイルランドにおいて,皆様の幅広いご協力を得ながら,2007年を通じて様々な50周年関連事業を実施していく予定です。それら関連事業については,計画が固まり次第,順次当館ホーム・ページの記念事業一覧に掲載していきます。
(共同文書和文仮訳)
日本国とアイルランド国との間の外交関係開設50周年について
日本及びアイルランドの両国外務大臣は,日本とアイルランドとの間の外交関係開設50周年を迎えるに当たり,歓迎の意を表します。両国は民主主義,人権,法の支配といった,共通の価値によって結ばれており,過去50年間にわたり,これらの基本的な価値が両国の親密な関係の基盤を築き上げてきました。両国間の多種多様な交際やきずなは,50年の共通の歴史よりもさらに遡ることができますが,両国間の外交関係が開設された1957年3月5日以降,双方国民の共同の努力や交流を通じて両国の国民の相互理解が深まるにつれ,これらのきずなが強化されてきました。
両国は,2007年には,我々の二つの島国の間のあらゆるレベルで,かつ,あらゆる分野での交際と交流を促進することにより,二国間の友好関係を新たなものとしていくことを誓うものです。特に,両政府は,両国が共に加盟国である国連や他の国際機関を通じて,国際の平和と安全を維持すべく協力していくことを誓います。また,二国間関係では,日本とアイルランドは政治的,経済的,及び文化的な関係をより一層深めていくことについて意見の一致をみました。
両政府は,両国国民間の更なる交流を通じて二国間関係がより深まるとの認識に立って,日本及びアイルランドの男女国民に対して,2007年を通じて日本及びアイルランドで実施される記念行事へ貢献するよう促します。
記念事業のリストについては,両国のそれぞれの大使館のホームページに発表し,定期的に更新をしていきます。
2006年12月14日
日本国外務大臣
麻生太郎
アイルランド国外務大臣
ダーモット・アハーン
50周年ロゴ・マーク
アイルランド日本協会の主催した「日愛外交関係50周年記念」ロゴ・マーク・コンペには多数の応募があり,厳正な審査の結果,ダブリン在住のジム・ハリガンさんの作品が第1位に選出されました。ハリガンさんには1月18日に行われた愛日協会年次夕食会で授賞式が行われました。
このロゴ・マークは2007年を通じてアイルランドで開催される各種関連行事に使用されることになっています。
日本とアイルランドの外交関係の樹立
昭和32年(1957) 年)3月2日,イギリスに駐在する日本大使からイギリスに駐在するアイルランド大使宛に公使級の外交使節任命を提案する公文が発出され,同5日,イギリスに駐在するアイルランド大使からイギリスに駐在する日本大使宛にこれに同意する旨の回答があったことに始まります。